虫歯治療

虫歯ができる原因

• 細菌

  虫歯は細菌が原因なので、汚れや歯垢を除去すれば、口腔内細菌のコントロールを図ることができます。そのためには歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシなどを用いて、プラークを物理的に除去することが重要です。また、歯科医院での定期的なプロフェッショナルクリーニングも欠かせません。

• 糖分

  虫歯の原因菌は、糖質を好んで増殖します。過剰な糖分摂取は虫歯のリスクを高めるため、注意が必要です。特に、甘味食品の頻回摂取は避けるべきです。食後はできるだけ早めの歯磨きを心がけましょう。

• 歯質

  歯質は、歯を構成する組織の性質や特性を指します。これらの組織の強度や硬さが歯の健康に大きく影響します。そのため歯質が弱いと、虫歯に罹患しやすくなるのです。歯質の強化には、エナメル質の耐酸性を高め、再石灰化を促進するフッ素塗布が有効です。

• 時間

  飲食の頻度や時間帯も、虫歯のリスクに影響します。頻繁な間食や夜食は、口腔内を長時間酸性に傾ける要因となります。そのため、規則正しい食生活と、適切なタイミングでの歯磨きが虫歯予防の鍵です。

当院の虫歯治療の特徴

FEATURE01

できるだけ削らない・
抜かない治療

歯は削ってしまうと元には戻りません。この事実を重く受け止め、当院ではMI（ミニマルインターベンション）の考えに基づいた治療を行っています。
MIとは、歯への介入を必要最小限にとどめる治療方針です。虫歯の場合は健康な歯質を守りながら病変部のみを除去し、詰め物の再治療でも追加の切削を極力避けます。私たちは常に「この歯をどうすれば残せるか」を第一に考え、患者さまの大切な歯を守る治療を実践しています。

FEATURE02

痛みに配慮したやさしい治療

歯科治療の痛みが心配で、受診をためらっていませんか。現代の歯科医療では、痛みを大幅に軽減する技術が確立されています。
当院では麻酔の前に必ずジェル麻酔を塗布します。これにより針を刺す瞬間の痛みがなくなり、髪の毛ほどの極細針でゆっくり麻酔することで、ほとんど痛みを感じません。処置中は患者さまの表情を見守り、緊張のサインがあれば即座に手を止めて休憩をとります。このような細やかな配慮により、恐怖心の強い方も安心して治療を受けられる環境となっています。

虫歯の進行と治療法

1. CO

   初期の虫歯

   

   歯の表面が白く濁る「脱灰」の状態です。痛みはありませんが、放置すると進行します。

   【治療法】
   フッ素塗布と正しいブラッシングで再石灰化を促します。この段階なら削る必要はありません。

2. C1

   エナメル質の虫歯

   

   エナメル質に小さな穴が開いていますが、まだ痛みは感じない段階です。

   【治療法】
   虫歯部分のみを除去し、歯科用プラスチック（コンポジットレジン）で修復いたします。即日で治療が完了します。

3. C2

   象牙質の虫歯

   

   虫歯が象牙質に達し、冷たいものがしみるようになります。神経には達していませんが、早期治療が必要です。

   【治療法】
   感染部分を取り除き、詰め物で修復します。範囲が広い場合は、被せ物が必要となることもあります。

4. C3

   神経まで侵された虫歯

   

   炎症が神経に及び、激しい痛みが生じます。放置すると歯を失う危険性があります。

   【治療法】
   根管治療により感染した神経を除去し、根の中を清掃・消毒します。その後、被せ物で歯の機能を回復いたします。

5. C4

   歯の根まで達した虫歯

   

   歯冠部が崩壊し、根だけが残った状態です。神経が死んでいるため痛みはありませんが、感染源となります。

   【治療法】
   ほとんどのケースで抜歯が必要となります。抜歯後は入れ歯、ブリッジ、インプラントで機能を補います。